意外と知らない！ 自動車保険の「対人賠償責任保険」の補償対象者 について

自動車保険の「対人」や「対物」の賠償責任保険は「無制限」というのをよく耳にしますが、

「対人」賠償責任保険の補償対象者の範囲について再確認してみたいと思います。

「対人」賠償責任保険では、次のいずれかに該当する方の身体に対する損害については補償の対象外となります。

・記名被保険者

・被保険自動車を運転中の者またはその父母・配偶者・子

・被保険者の父母・配偶者・子

・被保険者の業務に従事中の使用人

・被保険者の使用者の業務に従事中の他の使用人。但し、被保険者が被保険自動車をその使用者の業務に使用している場合に限ります。

上記より、兄弟姉妹は補償対象となります。

（業務に従事していない兄弟姉妹は、上記5つの条件に該当しないため）

兄弟姉妹が対人賠償責任保険の補償の対象となることで、

支払保険金に大きな差が生じた事故事例をご紹介します。

【 対人賠償責任保険での支払事例 】

Aさんの方が、Aさんの妹より重篤な後遺障害が認定されたのに、

Aさんの妹にのみ対人賠償責任保険が支払われたため、上記のような保険金の差が生じています。

Aさんのご家族が納得感のある保険金支払いを受けるためには、

ご契約者とそのご家族をお守りする「人身傷害保険」を「対人」賠償責任保険と同額程度（無制限がベスト）に

契約しておくことが必要だったことがこの保険金のお受取り事例から分かります。

普段、何気なく「無制限だから安心」と思い込んでしまっているケースも、実は…。

ご契約時や満期更改時など、あらためて補償内容やその対象範囲についてしっかりと確認することが重要ですね。

ご不明な点、ご要望等ございましたら、お気軽にお声掛けください。