「がん防災」という概念をご存じですか?
腫瘍内科医の押川勝太郎先生が、「がん防災」という概念を提唱されています。
『台風や地震など自然災害については、学校で教育したり防災袋・防災訓練等で備えています。
一方、がんは2人に1人がなる病気なのに、そういう準備がされていません。
がんを知らないために、ひどくなるまで病院に行かなかったり、間違った治療法を選択して症状が悪化してしまう人もいます。
もっと早く正しい行動を起こしていればという悔やまれるケースが発生しています。
人を選ばず、突然襲ってくる点で、がんも自然災害のようなものと考えられます。
いざという時に慌てないですむように、準備をしましょう。』
押川先生が監修されたがん防災マニュアルの一部をご紹介します。
◇がんはほぼ全員に関係のある病気
生涯でがんになる確率は2人に1人。
4人家族で考えると4人家族の誰かががんになる確率は90%以上となります。
◇がん患者の約3人に1人は「現役世代」
年齢と共にがんになるリスクが上がり高齢者の病気というイメージがありますが、
実は、がん患者の「31%」は「15歳から64歳の現役世代」 です。
◇「びっくり退職」にはご用心
がんで離職した人のうちの4割は、治療が始まる前だったという調査結果があります。
企業側には安全配慮義務があり、従業員の心身に業務が及ぼす悪影響を理解し対応する法的責任があります。
「がん防災チェックリスト」
以上のように、押川先生は、がんという人生の災いに対して、がんになる前からしっかりと準備するということを提唱されています。
また、神奈川県では、『かながわ治療と仕事の両立推進企業』認定制度があり、
がん患者の治療と仕事の両立に資する休暇制度や勤務制度を整備している企業を、県が認定する取組みが行われています。
具体的には、以下のいずれかの項目を満たしている企業を認定し、神奈川県のホームページ上で紹介しています。
1.「時間単位または半日単位の年次有給休暇制度を整備している」
2.「傷病・病気休暇制度を整備している」
3.「短時間勤務制度・時差出勤制度 在宅勤務制度・失効年次有給休暇積立制度 フレックスタイム制度のいずれか一つ以上の制度を整備している」
認定された企業はがんに罹患した従業員の治療と仕事の両立支援に取組むホワイト企業をアピールすることができます。
かながわ治療と仕事の両立推進企業 – 神奈川県ホームページ (pref.kanagawa.jp)
さらに、神奈川県は押川先生監修のがん防災マニュアル ( gannbousai.pdf (pref.kanagawa.jp) )を
ホームページ上に掲載し、冊子も配布して普及推進を図っています。
がん対策関連資材一覧 – 神奈川県ホームページ (pref.kanagawa.jp)
繰り返しになりますが、企業としても従業員の心身に業務が及ぼす悪影響を理解し対応する法的責任があるので、
従業員が在職中にがんに罹患することを想定して準備をしなければなりません。
経営者ご自身の保障はもちろんのこと、企業・法人としてスタッフの万が一を想定した「しっかりとした備え」について
一度考えてみてはいかがでしょうか。
ご不明な点、ご要望等ございましたら、お気軽にお声掛けください。
【AIG損保】「医療総合保険」(経営者向けプラン)パンフレット
https://www.aig.co.jp/content/dam/aig/sonpo/jp/ja/pamphlets/4A3-931.pdf
【AIG損保】付帯サービス「ベストホスピタルネットワークサービス」ちらし
https://www.aig.co.jp/content/dam/aig/sonpo/jp/ja/pamphlets/4A3-972.pdf
「医療保険の選び方」ちらし
https://www.aig.co.jp/content/dam/aig/sonpo/jp/ja/pamphlets/4A4-231.pdf
法人向け福利厚生プログラムのひとつの選択肢「ハイパーメディカル」のご案内
https://www.aig.co.jp/content/dam/aig/sonpo/jp/ja/pamphlets/4A1-165.pdf
がんの治療と仕事の両立支援プログラム
https://www.aig.co.jp/content/dam/aig/sonpo/jp/ja/pamphlets/4A9-191.pdf