コラム
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レジャーやスポーツの保険 について

まだ5月というのに、「真夏日」や「熱中症」といったワードを耳にするようになりました。

コロナもひと段落の感があり、気温の上昇と共にレジャーやスポーツにお出かけする機会も増えてくる季節です。

今回は、そんなレジャーやスポーツ中の思わぬ事故に備える保険を選ぶ際のポイントについて触れてみます。

 

まず、想定される主なリスクは3つです。

1)ご自身のおケガ。

2)道具・用具や携行品の損害。

3)他人にケガをさせてしまったり、他人の物に損害を与えてしまうリスク。

 

それぞれ見ていきます。

〔 ご自身のおケガ 〕

一般的な傷害保険で、おケガによる通院や入院に伴う日額補償、また症状に応じた一時金などを受取れます。

治療実費自体をカバーする保険商品もあります。

入院を伴うような大きなケガの場合は、医療保険でもカバーされます。

 

※)特に危険を伴うスポーツなどは、補償対象外となっている保険商品もあります。

※)ご高齢の方は、補償内容が限定的となっている保険商品もあります。

※)スポーツによっては、遭難や水難事故などでのいわゆる「救助費用」や「救援者費用」をカバーするような補償の検討も必要かも知れません。

 

〔 道具・用具や携行品の損害 〕

以前は、サーファーの皆様からサーフボードの損壊に対応できる( 保険金請求できる )保険についてのお問い合わせを頂き、

多くご加入頂いていた時期もありましたが、現状はほとんどの損害保険会社で「免責事項」( 補償対象外 )となっています。

このように、「携行品」に含まれない物についての確認が必要です。

( 補償対象外となる主な物の例 )

携帯電話、スマートフォン及びこれらの付属品。

・ノート型PC、タブレット型端末、電子辞書など携帯式電子機器及びこれらの付属品。

クレジットカード、電子マネー、コンタクトレンズ、眼鏡、補聴器、動植物、データなどの無体物。

・船舶、自動車、自転車、オートバイ、ハンググライダー、パラグライダー、サーフボード、ウィンドサーフィン、ラジコン模型及びこれらの付属品など。

 

※)貴金属などは、時価額により算定、補償されるケースがあります。

※)保険商品により、免責金額( 自己負担額 )が設定されているケースがあります。

※)携行品1つ( 1組または1対 )あたりの補償限度額を設定されているケースがあります。

※)「故意または重大な過失」、「自然災害」、「自然の消耗またはさび、変質、変色、欠陥」、

「置き忘れ・紛失及びこれらの後の盗難」、「すり傷・塗装のはがれなど、機能に支障をきたさない外観のみの損傷」などは、

免責事項( 補償対象外 )となります。

※)国内旅行保険や海外旅行保険、お手持ちのクレジットカードの付帯サービスなどでも「携行品」を補償する特約がありますが、

補償対象物を確認しておくことが重要です。

※)火災保険に「持ち出し家財」を補償する特約がありますので、ご加入の火災保険にその特約が付帯されている場合は、

( 時計など携行品によっては )そちらでカバーされているケースもあります。

 

〔 他人をケガさせたり、他人の物に損害を与えてしまうリスク 〕

上記3つのリスクの中で、最も重要で、きちんと備えておかなければ大変な事態に陥ってしまうリスクをも含んでいるのが、

いわゆる「個人賠償責任」補償の部分です。

以前は、単品で「個人賠償責任保険」がありましたが、現在はほとんどが、各保険の特約として存在し、

補償を確保するためにはこの特約を追加する必要があります。

パッケージ商品として補償内容に自動的に含まれているケースも多いです。

( 保険料としては年間2千円程で保険金額1億円や無制限などの補償がありますので、万が一のために必ず備えておくべきです。)

 

※)相手方との「示談交渉」サービスが付いていると安心です。( 保険会社が相手方と交渉してくれます。)

※)スポーツ中の事故は免責事項( 補償対象外 )となっている保険商品もありますので、注意が必要です。

※)火災保険や自動車保険、傷害保険や医療保険などの特約として、またクレジットカードの付帯サービスなどで

「個人賠償責任」の補償がカバーされているケースもあります。

※)他人から借りたり預かったりした物に対する賠償責任などは補償対象外です。

 

上記で、サーファーについて書きましたが、最低でも「個人賠償責任」補償を準備しておく方法として、

日本サーフィン連盟のオープン会員(年会費3,500円)になるのもひとつの選択肢のようです。( ご参考まで )

会員案内 | NSA 一般社団法人日本サーフィン連盟 (nsa-surf.org)

 

このように、様々なスポーツの関連団体などで、会員に対して保険加入を推進しているケース

( 団体契約のため保険料も割安 )もありますので、確認してみるのもよいかも知れません。

 

長々となってしまいましたが、万が一へのしっかりとした備えをした上で、思い切り楽しみたいものですね。

ご不明な点、ご要望等ございましたら、お気軽にお声掛けください。

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