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構内専用車(工場などの私有地内で運転される車両)に自賠責保険は不要?

本日は、構内(工場などの私有地内)専用車に自賠責保険は不要?についてご案内します。

法律上、フォークリフト等構内専用車の場合、自賠責保険に加入する義務はありません。
自賠責保険の任意加入は可能です。)

構内専用車とはいえ、工場や事務所倉庫敷地内にいる他の従業員にケガを負わせてしまったり
あるいは工場に来客中の人と接触事故を起こすことがあるかもしれません。

そのような場合、自賠責保険に加入していれば・・・・
①来客中のお客さまやお取引先の従業員のケガの補償はもちろん
②同僚災害※での他の従業員のケガの補償もできます。

※同僚災害= 同僚間災害、つまり「仕事中の事故で、加害者と被害者が同僚(どちらも同じ会社の従業員)だった場合」や「加害者が社長で被害者がその社員だったような場合」などにあたります。

同僚災害の場合、労災保険での対応が一般的ではありますが労災では、慰謝料の支払いがない
また、休業損害が満額支払われないため、自賠責保険に加入していればその不足分をカバーすることができます。

一方、任意保険の対人賠償保険に「自賠責保険等適用除外車の「対人賠償損害」特約」(自賠下積補償契約)
付帯することで自賠責保険に加入していなくても任意保険の対人賠償で自賠責保険の補償が可能です。

自賠下積補償契約の保険料は、ノンフリート等級別料率や多数割引等が適用できるほか、分割払も利用できるという利点がありますが、
事故時には、任意保険の対人賠償保険の過失相殺や有無責が適用されるため上記①の補償は可能ですが②同僚災害は補償の対象外となります。

自賠責保険の加入義務のない構内専用車であっても、同僚災害での従業員のケガを補償できる自賠責保険の加入とあわせて任意保険をご検討くださいませ。

各種見積など、何かご不明な点等ございましたら遠慮なく、弊社宛にお問い合わせくださいませ。

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