「狭心症」と「心筋梗塞」の違いをご存じですか？

2022年06月21日

今回は、よく耳にする「狭心症」と「心筋梗塞」について少し掘り下げてみます。

「心臓」に何らかの障害が起き、それに伴う血液の循環不全によって引き起こされる病気を「心疾患」といいます。

「心疾患」には、脈の乱れを起こす病気（不整脈）や先天性の心臓病、心筋や心膜の病気など様々なものがあり、

その中で、生活習慣が原因のものが「虚血性心疾患」です。

「虚血性心疾患」は、冠状動脈が動脈硬化のために細くなってしまい、

心臓を動かしている心筋に酸素や栄養が十分に行き渡らなくなることが原因です。

そのため、心筋が一時的に血液不足になって胸に痛みを引き起こしたり（狭心症）、

完全に血管が詰まってしまい、胸に激烈な痛みを生じたりといった症状（心筋梗塞）　があります。

「狭心症」は、（動脈硬化ではなく冠状動脈の痙攣によって起こるタイプもありますが）

安静にしていると自然に痛みは消失し、普通は15分以上続くことはありません。

一方、突然、冠状動脈が閉塞して激烈な痛みが30分以上続くと「心筋梗塞」が疑われます。

これはすぐに救急搬送しないと即、命に関わる病気であり、突然死の最大の原因と考えられています。

（心筋梗塞の発症以前に狭心症の既往歴を有している場合もありますが、いきなり心筋梗塞を発症することもあります。）

「三大疾病」という言葉もよく耳にします。

患者数が多い順に「悪性新生物（がん）」、次いで「心疾患」、そして「脳血管疾患」です。

「心疾患」の患者数内訳では「狭心症」が約30％を占めており、

「急性心筋梗塞」は約3％弱といった割合です。

（その他は「不整脈及び伝導障害」、「心不全」、「陳旧性心筋梗塞」や「心内膜疾患」、「心筋症」など）

ここで「保険」の話になりますが、ご加入の生命保険、医療保険では、

「三大疾病」について、どこまで保障対象となっていますか？

「心疾患」について、「急性心筋梗塞」のみが保障対象で、「狭心症」は保障対象外といった商品も多いです。

また、罹患時に一時金を受取れる商品でも、「急性心筋梗塞を発症し、入院を20日以上した場合」や

「60日以上、労働の制限を必要とする状態が継続したと診断されたとき」というような何らかの条件が必ず付いています。

これは、特定の病気に罹患したり、身体障害などの所定の状態になってしまった際に、

それ以降の保険料の払込みが免除となるような特約についても、

各保険会社、商品により様々な条件が設定されています。

まずは、ご加入の保険について、きちんと確認しておくことが大切です。

いざという時のために、高い保険料を払い続けているのですから。

ご不明な点、ご要望等ございましたら、お気軽にお声掛けください。

（弊社取扱いの保険会社）

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